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形や投げ方を変えて研究してみましょう。
ブーメランの形(翼の角度)
<反り-ひわり>
ブーメランを平らなテーブルの上に置いてガタガタするようなら、ブーメランが反っています。このようなブーメランは飛びません。オーブンなどで加熱してから平らな台の上に置いて、重しをして修復します。
<翼幅>
翼幅が広いと、空気抵抗が増えてしまいます。翼の厚みにもよりますが投げて破損しない程度に押さえましょう。
<翼長>
翼長が長いと角運動モーメントが増大して
<翼の表面状態>
ゴルフボールのディンプルのような窪みをつけると、失速が防げます。表面が滑らかなものより多少の窪みがあるほうが空気抵抗の減少・揚力の増加に効果があるようです。削りたてのざらざらした状態は良くありません。ペーパーで丁寧に研磨して塗装をしましょう。
<重さ全体の重量>
上下の重さや形が極端に異なるブーメランもアボリジニの物にはいくつか見る事ができますが、作ってみなければわからない部分が多くて、私自身もデーターを持っていません。
通常は、上下は対称的なものを作りましょう。
<慣性モーメント(重量配分)>
旋回半径が極端に小さかったり、2周回以上する場合は翼端にオモリを入れてみましょう。旋回半径が大きくなります。
【調整】
症状
投げ方
<方向>
ブーメランの着地地点は、滞空時間が長いため風の影響を受けます。正常なブーメランは無風状態で左前方に着地するものが多いようです。そのため、風上を左前方に見て投げる事が多いようです。
<前方への投げ角度>
地面と平行に前方に投げます。これが高いと後半で地面に激突します。
<回転のスピード−スナップの利かせ方>
これは、回転が速いほうが良いです。旋回途中で不安定になり墜落する場合は、多くの場合スピン不足です。
<初速>
ブーメランの旋回半径には殆ど影響がないようです。このスピードによって旋回時間が変わるため、風の強さにより加減を加える事で着地点のコントロールがある程度できます。
さて、あなたの作ったブーメランはうまく飛行しますか?
わたしの知る限りの対策を示しておきますが、具体的な対策はあなた自身で工夫するしかありません。
ブーメランは、自己修復能力があるので、形や重さが多少異なってもその癖を知り投げ方を工夫するとうまく飛んでいくものです。
ブーメランは"く"の字型だけではなく、いろいろな形が存在します。代表的なものには3枚翼のプロペラ型が知られています。これは、子供用の紙製ブーメランの項で作りました。もちろん大きな物もたくさんあります。デザインのいくつかは『世界のブーメランサイト・リンク集』で、世界中のメーカーサイトをご覧ください。
プラスチック製の靴べらにもブーメランのような飛行をするものがあります。靴べらを投げる場合は、人差し指と中指で挟むようにして持ち、そのまま手のひらを後ろに向けて肩の上から投げると良いようです。
何がブーメランのように飛ぶか片っ端から投げてみると面白い。
フリスビー《フワフワと飛行するUFO型飛行物体》
投げ方を変えるとどうなる??
フリスビーも投げ方を工夫すると、投げ手の所へ帰って来させることもできます。
フリスビーをブーメランのように持ち、前上方へ向かってなげます。ただし、ブーメランよりも寝かせて−水平から30〜40°くらい−投げてください。
フリスビーの特性にもよりますが、前方に上昇してから向きを変えて帰って来ます。
直径33cmないし25cmのドーナツ型の円盤です。人間が投げられる物体で最も遠くまで飛行する物です。ギネスブックによると世界記録は383mです。
ゴム製の物が1500円から2000円で市販もされていますが、自作することも可能です。一辺が30cm以上の厚紙を用意して、下図のように切り抜き張り合わせます。強度を上げるには2〜3枚作ってから重ね合わせるとよいでしょう。
ドーナツ状の輪の中心線を裏から書けなくなったボールペンなどで強くなぞっておきます。
つぎに糊代部分を組み立てたとき表(背中)側に凹凸ができないよう折り曲げます、そして糊を付けてから組み立てます。乾くまで平らな台に載せてクリップなどで固定しておきます。
《投げ方》
フリスビーを投げる要領で、エアロビーを水平にしてスナップを利かせて、水平方向になげます。右利きの場合、左の体側にエアロビーを構えて手首のスナップを利かせて水平に回転させながら前方に投げます。
《調整方法》
右に傾斜する場合は、全体を少し(2°以下)下方に折り曲げてみてください。
左に傾斜する場合は、全体を少し(2°以下)上に折り曲げてみてください。
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