ブーメランを作ろう。

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3;ブーメランの投げ方

 ブーメランは、フリスビーなどの投げ方とは異なります。をみて練習して上達してください。なお、図は右投げの説明です。左利きの人は、ブーメランの形も投げ方もすべて反対になります。

 ブーメランの裏面(腹側)を外側、ふくらんだ表面(背面)側を投げ手側に向けて構えます。成人用のブーメランは刀を握るようにしっかりと、紙製の場合は指先で挟むように軽く持ちます。なお、標準型の場合、表から見て“く"の字の上側を持つ事になります。投げ方はいずれのブーメラン-周回タイプ-も同じです。(好みによりどちらを握っても良いですが、ブーメランの平らな面が体と反対側、外側にくるように握ります。)
 ブーメランは、垂直面からわずか(5〜30度程度)外に傾けて構えます。ブーメランは、フリスビーのように水平にして投げる物ではありません。水平に近くまで傾けて投げるとブーメランは急激に上昇し、やがて地面に猛烈な勢いで衝突してしまいます。こうなると多くの場合ブーメランはふたつ以上に分裂(数は増えますがね)して、2度と投げる事ができなくなります。もちろん、悪いことばかりではなく、分裂した物を投げてみると、あの“く"の字でなければ、飛ばないことの確証にはなりますがね。
 このブーメランを、刀を振り下ろす前のように手首を後ろ(背中側)に倒してから、前方にほぼ地平線方向に投げます。手から離れる瞬間に手首のスナップを利かせてブーメランに前回転を与えてください。
 実際に投げるとわかりますが、投げる強さよりもブーメランの回転の方がはるかに重要です。投げる強さで飛行半径は変わりません。
 強く回転させるとフラッフラッとして失速して墜落する場合、翼の迎え角が大きすぎ失速するか、フラッターが考えられますので、翼端を下げる方向にひねってみてください。
 屋外で風がある場合は風上に正対してわずかに右にむいて投げると良いでしょう。ただし、風が強い時は避けましょう、思わぬ方向に旋回して危険です。

 ブーメランが途中で旋回をやめてしまう場合は、揚力、回転モーメントのいずれか、または両方の不足や、投げ出し時の角度が寝過ぎているなどが考えられます。 うまく飛ばすには" 参照

風向きと投げる方向

 ブーメランは滞空時間が長いため、着地点はもろに風の影響を受けて流されます。無風状態では、おおむね前に着地しますから、風上ないし風上を左前方に見て投げてください。



4;ブーメランの飛び方を観察しよう。

 ブーメランの飛び方を良く観察しましょう。最初はほぼ垂直面で回転しながら前方に向かって飛行していますが、やがてブーメランの表(背面)を投げ手の方に見せるように左に旋回をはじめます。やがてブーメランの回転もスピードも落ちているのに、ほとんど高度を一定に保ちながら投げ手の方へ戻って来ます。ブーメランの回転も最初は、垂直に回転しているものが、飛行の最終時点ではほとんど水平になっています。調子の良いブーメランは出発点に戻り、その付近でヘリコプターのようにホバリングを続けながらゆっくりと降下をはじめます。上達するとこのホバリングをしているブーメランを手で受ける事ができます。

 また、一部のブーメランは出発点に帰ってもスピードや回転が衰えず、今度は逆に右にカーブを描きながら最初のループよりもずっと小さい半径で8の字型の周回飛行をつづけます。このように元の位置に戻っても飛行を続ける場合は、“真剣白刃どり"よろしく、両手の手のひらで挟んで止めてください。回転しているブーメランは外見以上に威力があるので指をはじかれてますので、注意して受け止めてください。
 このような理想的な飛行をしない場合は、 あとで述べる方法ブーメランを調整して見てください。




SHIZUKA TESHIMA/CQK00436@nifty.ne.jp
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